アンベット・クリニックの患者さんです。

足先を舐める・足先が赤い・ベタベタするというご相談は、皮膚科外来でも特に多い悩みのひとつです。シーズーやトイプードルなど、脂漏症体質を持つ犬種に多く見られます。

他院の皮膚科で約2年間診てもらっていた患者さんです。アレルギー検査も実施済み、アポキルも投与中、手作り食も試みておられました。前医の診断や治療方針は決して間違っていませんでした。それでも足先だけがどうしても改善しない、ということで来院されました。

手足が全部真っ赤でした。

こういったケースで見落とされがちなのが、足先の局所的な炎症コントロールです。全身のアレルギー管理がうまくいっていても、足先という「たまりやすい場所」の管理が追いついていないと、その部分だけ改善しないことがあります。

まず足先をツルツルに毛刈りします。

まず足先をツルツルに毛刈りします。

毛が生えていると全貌が見えません。毛刈りをして初めて、爪の根元・指の間・足裏・手首のシワに至るまで、皮脂と炎症がびっしりと溜まっていることがわかります。

皮膚検査ではマラセチア疥癬ニキビダニはいずれも検出されませんでした。

スキンケアの方法と、炎症が強い時期の外用薬の使い方をご説明しました。詳しい内容は診察でご説明していますが、特別なことではなく、やるべきことをきちんとやる、それだけです。

1週間後の様子です。

1週間後の様子です。

ほぼ改善していました。外用ステロイドもほとんど使っていないとのことでした。

飼い主様はとても喜んでくださいました。

魔法じゃありません。やるべきことをきちんとやるだけ。

診断が正しくても、治療薬が適切でも、局所のスキンケアが伴わないと治りきらないことがあります。足先の炎症でお悩みの場合は、ぜひ一度ご相談ください。

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