家族である動物たちが病気になってかかりつけの動物病院に連れて行く。。。でも満足できないときってありますよね・・。
獣医師も一人ひとり得意分野が違います。学会、セミナーに次々出ても、新しい情報が次々に出てきます。ある分野の専門医が違うことを言っていることもあります。
私も完璧な獣医師ではありません。何箇所もの動物病院で何十人もの獣医さんやスタッフさん達に出会ってきました。彼らも人間です。忙しいとか疲れているとか他にも大事なこと考えてたとか。。その分野少し勉強不足で知らなかったとか、説明がうまくなかったとか。。プロだからいつも完璧を目指すのだけど、飼い主さんに不満足な思いを抱かせてしまうこともあると思います。
で、とにかく、私に関して言えば皮膚病と外耳炎は治すのがかなり上手いほうかなと感じているわけです。自称皮膚が得意な獣医さんというだけではなく、獣医皮膚科学会の認定医として複数の病院で皮膚科を担当しています。
1.認定医って何?
獣医皮膚科学会の所定の基準を満たし、試験に合格して認定を受けた獣医師です。多くが一通り一般診療の経験を積んでから皮膚科診療の経験を積み、認定医を取得しています。
セカンドオピニオンでいらっしゃる場合のお願い事項は以下へ →
認定医?専門医?皮膚科専門病院の色々についてさらに詳しく知りたい方はこちら →

他の病院の治療にちょっと不安を感じている方、一度皮膚科の先生の意見を聞いてみたいという方、もっと詳しく検査や説明をしてもらって理解を深めたいと感じている方、薬を減らす方法を探している方などお気軽にお尋ねください。
2.セカンドオピニオンでいらっしゃる方へ。獣医師からの注意事項です。このようにした方が費用効率も時間効率も良い診療に結びつきます。是非ご一読ください。
・特に他の動物病院からの紹介状などはいりません。お気軽にお越しください。ただ、今までの経過、治療薬の内容、お薬や検査結果などはお持ちください。

・動物病院様からのご紹介の場合は、担当獣医師との関係性を大事にと思っています。獣医師から直接ご連絡ください。その場合はしばらく診させていただいて、ある程度の治療反応が得られ、目処が付いたら早めに元の病院に帰っていただくという方針を基本にします。また治療反応を見るための目的以外ではノミ・マダニ・フィラリアの予防、ワクチン、不妊手術などは受けませんので、紹介元の動物病院でお願いします。
・今までの治療内容やそれに対する反応など、以前の病院の診療の流れが全く分からないと検査や治療反応の見極めなど、また振り出しから戻ってしまいます。短かめにまとめておいていただけると助かります。

・何故転院してきたのかご要望を端的にお伝えいただけると助かります。意見を聞いてみたいなのか、治らないなのか、高いからなのか、遠いからなのか、薬が減らしたいのかなど。。
・必要な検査も食事の変更も家での治療もできない、通院もできないとなると結局はあまりお役に立てないこともあります。
・皮膚科診療は、1回だけで何もかも分かって魔法のように治るということは多くありません。特に慢性例では複雑な状況を少しづつ解きほぐし、治療反応を見ながら診断を進めていくことが多いです。なるべく1ヶ月以内に診断とある程度の見通しを立てるのを目標にしていますが、ご理解ください。最初は週1とか2週間に1度の通院が何回か必要になるかと思います。通いながらゆっくり治していくイメージかもしれません。病気の種類によっては半年とかずっと1ヶ月に1度程度の通院が必要ということもあり得ます。特に重症の子は重症になるまでの期間と同じくらいかそれ以上の経過でゆっくり治っていくことが多くあります。

・初診時、最低限皮膚検査は行うことが多いです。皮膚検査は数千円です。病院によりますが、通常の診察料とは別に数千円の皮膚科特別診察料を頂いているようです。その他の検査は順次ご説明しながら進めてまいります。
・なるべくその子を責任持って一番可愛がっていて、検査や治療に関して決定権のある方、状況をよく把握している方がお連れください。そうしないと何もかもが後手後手に回ってしまい、良い結果に結びつきにくいです。それができないならばその方と時間が合う他の皮膚科を謳っている動物病院をお訪ねになった方が良いかもしれません。
・より近隣での治療をご希望の場合、治療内容を簡単にまとめてお渡しすることも可能です。が、複数の病院に勤務しているためまとめるのに時間がかかりますので、少なくとも1ヶ月前までにお申し出ください。
・今まで通院していた動物病院やこれから通院予定の動物病院と連絡を取り合うことも可能です。必要があればお申し出ください。