急に痒がって真っ赤に!ずっと掻いている!じくじくして液が出てきた!一晩で赤むけに——そんな時はホットスポット(急性湿性皮膚炎)かもしれません。症状・原因・治療について解説します。
症状
日本語では急性湿性皮膚炎、最近は表面性膿皮症とも呼ばれます。その名の通り本当に急性で、朝から急に掻き出して止まらないまま来院、夜中に掻いていて朝には真っ赤に——というケースが珍しくありません。
引っ掻いたり噛んだりしやすい場所にできやすく、頬・腰・首などに多く見られます。

上の写真はまだ早めに来院してくれたので良かった方です。
あと少し置いたら腫れ上がって、じくじくがもっと酷くなり、膿っぽくなり始めたことでしょう。。。🥲
原因
主な原因は湿気だと感じています。梅雨の時期、特に湿度の高い日に、アンダーコートの多いシェルティやゴールデン・レトリバーに多く見られるからです。
教科書的にはノミ寄生・膿皮症・アトピー性皮膚炎・外耳炎・肛門腺炎など「痒みをきっかけとするものなら何でも原因になりうる」とされています。
アトピーなどで掻いているのと何が違うかというと、自分で掻いてしまったことで皮膚が剥けて、その痛痒さが我慢できなくなり掻くのが止まらなくなる悪循環に陥っているところです。子供が蚊に刺された場所を引っ掻いて赤剥けにしてしまうのと同じ感じ、靴ずれのような痛痒さと言えばわかりやすいでしょうか。
ひどくなるとこんなにしてしまいます。↓

治療
患部の炎症を鎮めること・感染を抑えることが基本です。感染が少なそうな場合は、病変の場所によって湿潤療法を試みることもあります。靴ずれのような痛痒さは湿潤療法がうまくいくと10分ほどで落ち着くことがありますよ。ただし化膿が始まっている場合もあるので慎重な判断が必要です。
診察ではホットスポット以外に同様の病変がないか、ノミ・外耳炎・肛門腺の痒み、膀胱炎や関節炎による鈍痛など、引き金になっている原因がないかも合わせて確認します。
すぐに受診できない場合は患部を冷やすのも一時的に効果的です。ただしひどくなる前にできるだけ早く病院に連れてきてあげてください!
ホットスポットが気になる方はお気軽にご相談ください。
🐾 著者のコラムはこちら → note:獣医さんの徒然なるままに
