犬と猫の皮膚病   ステロイドって怖い?その2, 外用薬編

皮膚病と言えばステロイド。先に言っておくとステロイド=怖いではありません。私も使います。でも怖さと有益性をよく理解して注意して使いましょう!というお話

「ステロイド」というとどのような印象をお持ちですか?
やはりあまり使いたくないなとか、怖いんじゃないか、とかありますか?

いわゆるステロイドとは体にある副腎という内臓で作られる副腎皮質ホルモンを合成して作ったもので、強い抗炎症作用、抗アレルギー作用を持ち、皮膚病他様々な病気に使われています。

内服薬の副作用

内服(飲み薬)で使う場合は
・糖尿病を起こしやすくなる
・尿量が増える
・太りやすくなる(食欲も亢進する)
などの副作用もあり注意して使う必要があります。

外用(塗り薬)で使用する場合はそういう副作用はほとんど見られず、効かせたい場所にだけ効果的に効くので、皮膚科領域では使用することが多くあります。

一部で噂される「黒くなる」「癖になる」「一生全身に影響が残る」などは、誤解や使い方の悪さによるもので、通院しながら他の療法と組み合わせて上手に用いれば非常に効果的に、心配なく使用することができます。

ところが!!

あまり知られていない外用薬の副作用

「皮膚病ですか?じゃあ、これね。」
と処方されたものを漫然と多量に使い続けた場合には、
今日ご紹介する


「 ステロイド皮膚症 」


になってしまうことがあるかもしれません。外用のステロイドは塗りすぎると皮膚が薄くなってしまうという副作用があります。

次の写真は1日に何回もステロイドの塗り薬を数ヶ月塗っていたケース。

↑ 左は猫さん。痒いところに一生懸命塗るうちに、皮膚が薄くなって孔があいちゃいました🥲

右はわんこですね。

可愛がって一生懸命な飼い主さんの子こそがこれになりやすいです。痒がっているのが可愛そうで一生懸命塗ってしまうからですね😌

これは飼い主さん向けのサイトなので、気をつけましょうね。っていう表現にはなるし、知識を持って注意をしてほしいのですけれど、獣医師側の責任でもありますよね🤔

どうすれば防げるかな?

お薬を出す時に、あれ?こんな頻度でお持ちになるのは少し多くないかな?使いすぎになってないかな?と気にしてあげたり、病変部がステロイド皮膚症になってしまっていることに気がついてあげないといけない。。😟看護婦さんもこのページを見てくれたらちょっと気をつけてみてほしいな!😐

塗り薬を中止し、もっと優しい治療法に変更して数カ月で完治しました。

外用薬のステロイドは上手に使って内服薬を減らすのにとても良いものです。また、慢性化した酷い皮膚病を好転させるのにとても力を発揮します。

でも漫然と使用するのではなく、通院しながら説明どおりに使ってくださいね😌

そして獣医さんは出しすぎ注意です!よろしくおねがいします!🙏

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