犬の皮膚の病気 ー膿皮症ー  円形ハゲができちゃった!!

犬に円形ハゲができちゃった!膿皮症って言われたけど?膿皮症って何?どうしてなるの?治る?大丈夫?

1.その名も”膿皮症”

まずは”膿皮症”。最初から取っつきにくい名称ですよね。膿み・皮・症。わ〜!皮が膿んでる?何だか怖ー😱

病気の名前ってストレートなのが多い。なんでかって、たいていの場合英語から規則に則って日本語にしてるから。英語だとPYODERMA。PYOが化膿してる様子。DERMAは皮膚。で、それに症状の症。

皮膚が膿んでるから”膿皮症” 。

でも、傷がすごーく、化膿しているのとは違います。それは化膿性の創傷であって、膿皮症とは呼びません。何ででしょうね?少し気持ち悪いですね。

まあ、そんなもんです。😅もうちょっと説明できそうですけど先にいきますね。

この”膿皮症”

イヌの皮膚病では最も多い。他の色んな皮膚病に併発?合併?することも多い。

例えば

 ”アトピー性皮膚炎と膿皮症”、

”内分泌性皮膚疾患と膿皮症”とか、

”ニキビダニ症と膿皮症”というぐあいに。。

2.膿皮症は細菌感染!

膿皮症は細菌感染による皮膚病。ほとんどの場合、ブドウ球菌が原因。

ブドウ球菌。聞いたことあります?人だと黄色ブドウ球菌ってよく聞きますね。あれはブドウ球菌のうちの一つの種類。イヌの膿皮症は黄色ブドウ球菌とは違う種類のブドウ球菌が原因。そうブ・ド・ウ。。🍇間違いではありません!

ブドウみたいにくっついている球状の菌という意味。顕微鏡で見たまんま。

こんなのです。

ブドウ球菌

ちょっと可愛い❤️ ブドウみたいでしょう?

3.よくある質問 − どんな病気? ー

病変部はよく円形ハゲになります。こんな感じ↓ 周辺が赤い時もある。

表在性膿皮症 2

Q:円形脱毛?ストレスですか??

A:ストレスはどんな病気でも悪化因子にはなるかもしれないけれど、ちょっと違います。それに円形脱毛症は動物にもあるけど、免疫が関係しているちょっと特殊な皮膚病なんですよ。

Q:カビでしょうか? ヒトの皮膚糸状菌症=いわゆる水虫、はこんな周辺が赤い円形脱毛を作りますよね。

A:でもイヌの場合、皮膚糸状菌の発生は非常に少なく、多くの場合は膿皮症です。念の為、皮膚検査できちんと調べましょうね。

フケ(鱗屑)も特徴的です。

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プチっとした小さな盛り上がり病変を作る場合もある。膿疱と言います。

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膿疱がはじけて周辺に火が広がるように広がって、円形の脱毛部は中央から治っていく。中央部はよく黒っぽくなります。(色素沈着)この黒いのも結構心配されるけど「変な病気ですか?」って。大丈夫です。後述しますね!

4.どうしてなるの?ー 原因と簡単な仕組み ー

Q: どっから移ったんですか?

A:この菌は元々みんな持ってる。常在菌の一つ。。これもそのままです。いつもいる、みんな持ってる普通の菌なんだけど、何かが原因で、皮膚のバリア機能が衰えた時に中の方に侵入してしまって、炎症を引き起こす。

こういうのを日和見感染とか言います。

例えば、乾燥肌とか、痒くて引っ掻いたとかがきっかけになって。。

皮膚の表面にある角質層はレンガとモルタルのような作りで、けっこう強固に表面を覆っている特殊な構造。健常なら表面に細菌が付いていても、何も起きない。

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でも、この構造が崩れると、細菌が皮膚の中や、毛孔の中に入って炎症を起こすことがある。これが膿皮症。

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5.その他よくある質問

Q: 細菌って・・・?? うちが汚いんですか??

A: いえいえ、関係ありません。犬がみんな元々持っている菌がたまたま中の方に入っちゃったと思ってください。

Q: 不潔にしてたでしょうか?

A: いえいえ、関係ありません。汚くしていても全然皮膚病にならない子もいっぱいいるし、人だって皮膚病の人の家が汚いわけではないですよ。

Q:黒いけれど変な病気でしょうか?大丈夫でしょうか?

A:大丈夫です。イヌの皮膚は炎症の後、よく黒い色素が沈着します。良い状態を保てれば、多くの場合ゆっくりと元のピンク色に戻っていきます。たまーに薄く色づいて残ってしまう場合もありますが、心配いりません。

また薄い色の被毛、例えば薄茶色のプードル、グレイのプードル、薄茶色のダックスフンドなどは膿皮症になったところが濃い色になってしまうこともあります。

しばらくパッチワークみたいな毛色になってしまいますが、半年くらいで周囲の色と揃ってくる場合が多いようです。

治療は。。長くなったので、次回にします!!😅

治療編→

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