叫び声を上げながら耳を痒がっていたマルチーズさん。お耳を覗いてみると。。。

このマルチーズさんは結構以前からお耳やお口の周辺を痒がっていました。アレルギー検査してみたり、食事を変更してみたりして、かなり改善に向かってはいたのです。

ところが、お耳を痒がるのだけがどうしても止まりません。

しかも時折

「キー!!」と。。?・・・

ワンコなので声こそあげないものの、人ならそう言いそうな様子で、明らかに耳の中に指??(後ろ足の先)を突っ込むようにして掻くのが止まらないとのこと。手持ちの耳鏡で見る限りでは耳道は綺麗で炎症もない様子。でも、試しに点耳してみたりして。。

数日少し治る感じもするけど、やっぱり「キーっ!!」という感じで。。。耳を気にするのだけどうしても止まらない。とても激しいと言うのです。

そこで、オトスコープで覗いてみたところ

何だか奥の方に毛の塊のようなものがゴショゴショーっとあるではありませんか!

何度洗浄しても治らないなら一度麻酔下で耳の奥の毛の除去と洗浄を試みてみようということになりました。

パッと見では少しの毛に見えましたが、奥からゴソーっと出てきました。そして毛が詰まっていたその奥に耳垢が出てくることができずに鼓膜の前にごっそりと溜まっていた様子が分かりますね。すごく繊細な特殊な耳用鉗子を使って耳の奥の毛束や汚れを取っていくのです。

動くたびに「何かが耳の奥にあるんだー」っとゴソゴソいっていたのかもしれません。

この子は処置後お耳を気にしなくなってくれて、飼い主さんも大変満足してくれました。

耳を痒がるのが止まらない時、一例として耳の奥に毛や、毛に絡んで耳垢の塊が詰まっていて非常に気にしているという時があります。慢性外耳炎や、黒い耳垢がいつもたくさん出る原因にもなります。耳垢が非常に詰まって栓のようになってままでいると中耳炎になってしまう事もあります。そうでなくとも鼓膜が震えないのできっと耳が聞こえにくいはず。

このような状態になりやすい犬種として、この症例のようなマルチーズの他にはプードル、柴犬、パグやフレンチブルなどがあります。特にプードルさんのお耳が外耳炎を繰り返している場合は耳の奥を是非一度しっかり診てもらいましょう!

 耳の奥の毛や汚れは通院をなん度も繰り返してきちんとした洗浄をその都度行えば綺麗になる例もありますが、数ヶ月かかってしまうこともあります。何度か通院洗浄を試みて綺麗にならない場合はこのように麻酔をかけて取る方が早い、通院回数が少なくて犬も人も楽、費用も結局は安価に済むという利点があります。かなり重度ならCTなどを備えた専門医への紹介が必要になりますが、多くの場合私の機械でも対応できますので一度ご相談ください。

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