症例:猫の疥癬 ー 東京や横浜なら疥癬なんてダニの病気は関係ないと思っていませんか?ダメダメ!油断禁物です。ー

横浜市神奈川区のアンべットクリニックの患者さんです。

お顔

病院のごく近所に住んでいる気のいい飼い主様。昔ながらの感じで何頭かの猫さんをお外にも出して飼っています。今回数ヶ月前に新しく飼い始めた猫さん(元野良猫さん!)の皮膚がボロボロだということで、連れていらっしゃいました。

一見すると食事アレルギーを疑うような発疹分布なんです。耳介には病変が全然ありません。ただ、尾っぽにすごくフケの多い所があって、アレルギーにしては変だなと思いました。

 痒がってますか?と聞くと、「掻いてるところは見ていません」というお返事だったのですが。。。。

念の為、皮膚検査をすることにしました。。

すると・・・・

疥癬でした!

 「こないだまで外にいたからどこかでうつってきたんでしょうね。隣町の白楽には疥癬の狸がいて餌付けをしているお家があったらしく、そのお家の近所のワンちゃんが疥癬になったこともあるんですよ」と数年前の経験を話しました。

すると・・・・

皮膚がボロボロのタヌキを近所で見たわ!

というお話でした!!びっくり😲

白楽もですが、ここ三ツ沢も横浜駅徒歩圏内です!!(少し遠いけどね)

三ツ沢には豊顕寺の森という森がありますし、有名な高校の校庭裏は林と人が入らない草ボウボウの土手があります。

横浜って自然も多いんですよね。

思えば東京都府中市の東京農工大学の皮膚科診療に出ていた頃も大学病院に疥癬のワンちゃんが何頭も来ましたっけ。。

フケがいっぱいの所を皮膚検査するとフケにダニやダニの卵が含まれていて見つけられることが多くあります。でも、先にシャンプー療法とか散々やって綺麗にしてしまうと検出率下がるんですよね。。。

大学病院では中々診断が付かずに病理検査までやってようやく分かったケースなんてのもありました。。。。他の犬とほとんど接触がないと言っていたワンちゃんも疥癬だったことがあるんです。

東京にも新宿御苑や代々木公園、砧公園、皇居、上野恩賜公園、青山公園、井の頭公園、葛西臨海公園とか明治神宮とか。。。大きな公園や森!!たくさんありますよね。

タヌキ!!

タヌキさん

いると思います!

そしてタヌキが疥癬になると、群れに広がるし、駆虫薬とかも中々難しいから根絶しにくいんじゃないかしら。

 疥癬は皮膚から離れると3日くらいしか生きられないのでそんなに簡単にはうつらないとされています。それは間違ってないんですけれど・・・逆に言えば草むらとか、ペット同伴OKの大きいデパートのカゴに敷いてあったペットシーツとか、他のワンちゃん(実は疥癬だったとしたら。。)が遊んだ後のサークルとかから・・・

3日以内ならうつってしまう可能性があるということです。

最も最近のノミ・マダニ予防薬は疥癬にも効果があるものが多いので減少傾向だとは思います。

でも・・・。

洗っちゃう前に皮膚検査!!😣 しましょうね!!

良くなりました!良かったね😀

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